くりいむナンタラで鎌倉旅をしていたかと思ったら富士山の話題。地元の人なら聞いたことがあるであろう、江の島と富士山がつながっている説。
ロマンがあっていいな~で終わらせたくない、そもそもなんでそんな言い伝えが始まったのか?ふとした疑問から、同じように感じた人もいるのではないかと思い至り調べてみました。
それ知ってるよ、のさらに先の豆知識、明日自慢してみてはいかがでしょうか?
パワースポット、江の島「岩屋洞窟」の伝説
源頼朝が奥州藤原秀衡征伐を祈願したと伝えられている、江の島の岩屋洞窟。古くは弘法大師や日蓮上人も修行したとされ、信仰発祥の地としてあがめられます。
何千年もの歳月を経て、波の浸食によってできたこの岩屋。第一岩屋(奥行152m)と第二岩屋(56m)の2つ。
第二岩屋は龍神伝説の地ともいわれ、洞窟の中は龍神像やろうそく、ライトアップなどでたっぷりと演出されています。
そして第一岩屋の方が、今回気になる富士山の氷穴に通じていると伝えられている岩屋になります。奥行152mとありましたが、これはここ以上は人は進めない領域となっているためです。実際には洞窟は続いているだろうことが、目視で分かります。
これだけ力ある方々が人生の転機として訪れている場所であり、自然の力を感じずにはいられない神秘さがあるからこそ、この地に訪れる人々を一層魅了していくのかもしれませんね。
そして、その中でも特に際立つのが、この洞窟の伝説。
注意書き看板として、「この奥は富士山につながっていると昔から言われてきました」とあります。
古くから修行のためにこの洞窟にこもっていた修行僧たちが何かを見たのか、感じたのか、はたまた実体験したのか、、、
なにはともあれ、公式で認められている岩屋洞窟の伝説。ワクワクしますね。
では、富士山の方はどうなのでしょうか。見てみたいと思います。
所在地 | 藤沢市江の島2 |
営業時間 | 9:00-16:00(季節によって異なる) |
定休日 | なし |
駐車場 | 近くに有料駐車場が多数あります。 |
料金 | 通常料金 一般(中学生以上)500円/小学生 200円 |
富士山ミステリースポット、「鳴沢氷穴」の伝説
竪穴型洞窟である鳴沢氷穴は、あの有名な青木ヶ原樹海の東の入口に位置しています。
富士山の近くにあった山が噴火したときに、灼熱にとけた溶岩流が流れ下ってできたのが、このトンネル式の洞窟だそう。
洞窟の誕生話とは裏腹に、さすが富士山。その内部はいつ行っても平均気温が3度で、一年中氷におおわれています。なるほど、鳴沢氷穴の名前の由来はその環境だったんですね。
環状になっている鳴沢氷穴は、その奥には氷柱もできるほどで、直径50cm、高さ3mと巨大なものもあるとのこと。
そして、その最奥には地獄穴と呼ばれる竪穴があいています。
そう、環状の鳴沢氷穴が江の島とつながっているとされる道は、この穴の先のことだったのです。
こちらも江の島同様、注意書きがあり、「伝説によりますと江の島の洞窟まで続いているといわれております。どこまで穴が続いているか確かめられません」とあります。
両者ともに公認している「つながる地下道」それだけでうれしく、なんといってもロマンがあります。
所在地 | 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢8533 |
営業時間 | 9:00~17:00(時期により変動) |
定休日 | なし |
駐車場 | 無料100台 |
料金 | 大人350円、小人200円 |
江の島と富士山がつながっていると言われる所以、仁田四郎
富士山の風穴に入った仁田四郎が、穴の奥深く進みついに江の島の洞窟に到達したという話が藤沢市教育文化センターが公表する地域の歴史にありました。
仁田四郎とは、源頼朝の家臣であり、頼朝より人穴(ひとあな)探検を命じられることがはじまり。
人穴とは洞窟のことで、現在は先の出来事により「人穴」と呼ばれるようになり、人穴浅間神社が建立された。
富士信仰の修行の場となった聖地、人穴。多くの修行者が訪れました。
その中、頼朝に命じられ従者4人と探検に入った仁田四郎であったが、人穴においてその従者4人全員が突然死となり、やっとの思いででてきたという記述が『吾妻鏡』にあります。
江戸時代には『御伽草子』で「人穴は地獄である」という表現が用いられ、当時も人穴が恐怖の対象とされていたことが推測できます。
江の島も鎌倉時代(1180~1336年)よりもずっと前、舒明天皇6年(634年)、八菅修験の外なる聖地とされ伝承が次々と生まれ、平安時代には修行僧たちの信仰の場として利用されていたといいます。
本当に江の島の洞窟から富士山までつながっているのか?
残念ながら、実証になるものは出てきませんでした。
上の江の島伝説の地図は何をもとに描かれたのか、、気になって仕方ありません。
全てが見えない、隠された部分があるからこそ人は魅了される。何に対しても言えることなのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
山梨県青木ヶ原樹海と江の島、海と山、その距離平面の直線距離にしても約80キロ。
実際にどうなのかは分からなくても、つながっていると言い伝えられた所以がわかるとおもしろいですよね。
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